本が"居場所"を見つける世界をつくりたい — ツンドク開発者の思い

本が"居場所"を見つける世界をつくりたい — ツンドク開発者の思い

三十歳で読書にどハマりしたエンジニアが語る、ツンドクの開発キッカケと目指す未来

ゆうすけ
ゆうすけ

どうも!ツンドク開発者のゆうすけです! リリースから数日が経ちましたが、すでに多くの方にインストールしていただき、アプリ内で静かな盛り上がりを感じています!

アーリーアダプターのみなさんには、早いうちにツンドクアプリが目指す世界を共有しておきたいと思い、本記事を書きました。 少しだけお時間をいただけると嬉しいです!


三十歳になって人生で初めて読書にどハマりした男の話

きっかけは、職場の人と好きなアニメの話で盛り上がっていたときのことです。 その人から 「新世界より」 という作品が面白いと教えてもらいました。

最初は話題作りのつもりで第一話を再生してみたのですが、見始めると面白すぎて、朝までかけて一気に見終わってしまいました。

次の日、興奮冷めやらぬまま報告すると、「小説はもっと面白いよ」と言うではありませんか。

新世界より(上)

新世界より(上)

貴志祐介

講談社|定価 ¥968|482ページ

齢三十の私ですが、小学校の朝読書以来、小説は読んでいませんでした。 しかし、ここは一つ挑戦してみるかと一念発起。

読み始めてみたら、めちゃくちゃ面白い!!

アニメとはまた違った重厚さ、心に残る余韻、想像をかき立てられる表現。 「小説ってこんなに面白かったんだ!!」と感動し、一気に読み終えてしまいました。

その後、小説初心者におすすめの本として、村田沙耶香さんの 「コンビニ人間」 を読み、純文学の世界に見事にどハマり。 月に10冊ペースで小説を読むようになりました。

コンビニ人間

コンビニ人間

村田沙耶香

文藝春秋|定価 ¥693|168ページ

読書記録アプリを色々試す

読み終わった本が積み上がっていくうちに、「これはぜひ記録したいぞ」と思い、読書記録アプリをいくつかダウンロードしてみました。

しかし、どのアプリもいまいちしっくりこない。 広告が前面に出てきたり、UIが洗練されていなかったりと、使いたいと思えるアプリになかなか出会えませんでした。

それなら自分で作ってしまおうと思い、作り始めたのがツンドクです。 ないなら作ろうというのはエンジニアの性ですね。


本が好きだからこそ「あったらいいな」を全部のせ

読書記録アプリだからこそ、読書の記録をストレスなく行えることが一番大事です。 そのために思いつく機能は、ひと通り取り入れました。

  • スキャンでの一括登録 — バーコードを読み取るだけでサクサク追加
  • 読書ステータス管理 — 読みたい・積読・読書中・読了をワンタップで切り替え
  • 本棚の期間別絞り込み・検索 — 年別・月別で振り返り

また他のアプリとの差別化として、読書中にもアプリを使ってもらうために、読書タイマーやBGM再生機能なども入れています。

本が好きな人は、次に何を読むかをいつも考えていると思います。 そこで、本との偶然の出会いを生み出すために、いくつかのこだわり機能も用意しました。

  • 他のユーザーのアクティビティ(タイムライン)
  • 検索タブの選書棚
  • ブログ記事の設置
  • 書評機能

特に面白いと思っているのが書評機能です。 紹介したい本をピックアップして書評を書いていくだけで、見栄えのするページが誰でも簡単に作れます!

書評ページ

書評を作っている方はまだまだ少ないので、ぜひ皆さんも推しの本の書評を書いてみてください!


ツンドクアプリが目指す世界観

ここからは、私が目指す未来について少しお話しさせてください。 私は最終的に 「本が置かれるべき本棚に収まる世界」 を実現したいと考えています。

この話を理解していただくために、現在開発中のフリマアプリについて少し説明します。

本を好きになってから、自分の本棚を好きな本で埋め尽くしたいと感じるようになりました。 そのためには、数百冊の本を集める必要があります。

自宅の本棚

自宅の本棚。無駄にポテンシャルの高いやつを買ってしまいました。。(500冊くらい収容可能)

本の価格は年々高くなっています。文庫本でも1,000円を超えることが増えてきました。 すると自然と古本屋やフリマアプリが選択肢に入ってきます。

しかし、古本屋では目当ての本が見つからないこともあり、フリマアプリでは出品の見極めややり取りが面倒だったりします。 また、売り手として使う場合も、出品の手間や販売手数料が負担になることがあります。

そこで 「本専用のフリマアプリがあればいいのに」 と思い、さらにツンドクと連携させたらどうだろうと考えました。

他の人が読んでいる本が気になり、自分も読んでみたくなる。 その本を読み終えた人から譲ってもらい、新しい本を迎え入れる。 そしてまた読書の記録をつけていく。

そうやって、本好きの人たちの間で本が循環していく 「文化圏」 のようなものが作れたら、とても面白いのではないかと考えています。

人それぞれ感性が違うからこそ、すべての人が100%満足する本に出会えるわけではありません。 だからこそ、本がよりふさわしい人へと巡り、本がちゃんと自分の居場所を見つけられる世界を目指していきたいです。


作り手にちゃんと還元される仕組みを

私には好きな作家さんがたくさんいます。 そして、その新作をいつも楽しみにしています。

しかし、既存の古本屋やフリマなどの二次流通では、どれだけ売れても作り手には一切の利益が入りません。 つまり、作り手にとってフリマアプリの普及は必ずしも喜ばしいものではないはずです。

将来的には、この仕組み自体を変えたいと考えています。 本が循環すればするほど、作り手に対価が届く。

作品が読み継がれるほど、次の作品を安心して書ける。 具体的な仕組みはまだ検討中ですが、本気で取り組みたいテーマです。

フリマアプリの販売手数料は、他社との差別化のため 5% に設定する予定です。 その代わり、購入者からも手数料をいただく想定です。これは将来的なクリエイター還元のための原資とします。 一般的な中古本の通販では購入者が数百円の送料を負担しますが、それよりは十分安い手数料にするつもりです。

また、ツンドクの運営費はフリマアプリ側の収入でまかなう予定のため、ツンドクアプリ内には広告は表示しない方針です。 広告のあるアプリは美しくないと個人的に感じているため、ここはこだわりたいポイントです。

ただし例外として、zine制作者や小規模出版社など、良い作品を広く届けたいという目的での紹介枠は設けるかもしれません。 これは広告というより、本好きへの推薦に近い形を想定しています。


一緒に文化圏を育ててほしい

ツンドクはリリースしたばかりで、まだまだこれからのアプリです。

まずは、みなさんが使っていて気づいたことや、「こうだったらいいのに」という要望、不具合の報告などをたくさん集め、どんどん改善していきたいと思っています。

気軽にカジュアルに報告してください。 アプリ内の設定画面からフィードバックを送れるようになっています。

  • 「ここが使いにくい」
  • 「この本が登録できない」
  • 「こんな機能が欲しい」

など、何でも大歓迎です。

本好きのための読書記録アプリを、本好きのみなさんと一緒に育てていきたいです。

ぜひよろしくお願いいたします!!

ゆうすけ

Written by

ゆうすけ

ツンドクの開発者です。一人でアプリ作ってます。

関連記事